海賊と呼ばれた男(上)(まなちー)

『海賊と呼ばれた男(上)』

百田尚樹、講談社、2012

 

この作品は実話をもとに作られている石油を取り扱うある社長の話です。主人公は国岡鐵蔵、出光興産創業者の出光佐三をモデルとしています。鐵蔵は金儲けをするために仕事をするのではなく消費者により安く、良いものを提供しようと奮闘します。彼が目を付けたのが当時(大正~昭和初期)需要が増え始めた石油(揮発油)です。彼は一から会社を作ったため得意先がいませんでした。そのため販売先を開拓するため他社が既に卸していた地域で販売を試みます。しかし新興店が簡単に卸し先を増やせるはずもなく、時間ばかりが過ぎていきます。業者に油を買ってもらうにはそれなりの良さがなければ買ってもらえません。鐵蔵は考えます。販売方法、油の改良、社員の教育など次々と打開策を生み出していきます。徐々に事業は軌道に乗り、会社は大きくなりました。しかし更なる試練が鐵蔵には待っていました。

私がこの本を読み惹きつけられた点は2つあります。1つは実話をもとに作られているので日本の歴史について勉強できる点です。私は高校のころ世界史を専攻していたので日本史は詳しくありませんでした。2つ目は国岡鐵蔵その人の生き方です。どんなに高い壁にぶつかっても諦めない心、時代の流れを読み先手先手を打つ鐵蔵に私は激動の時代を生きた武士の心を見ました。私は考えることが苦手ですぐに諦めてしまいます。なのでまずは考える材料、日本や世界の歴史を学び今の時代には何が必要なのか考え今後就く仕事に生かしていきたいです。

先生案

「、」を使って読みやすくしよう。

 

この作品は実話をもとに作られている石油を取り扱うある社長の話です。主人公は国岡鐵蔵<てつぞう?一般的に使わない感じの場合はふりがな必要。そして鐵蔵ではなく鐵造?>、出光興産創業者の出光佐三をモデルとしています。鐵蔵は金儲けをするために仕事をするのではなく消費者により安く、良いものを提供しようと奮闘します。彼が目を付けたのは、<←「は」ではなく「が」だと、「が」ばかりで読みにくい>当時(大正~昭和初期)需要が増え始めた石油(揮発油)です。彼は一から会社を作ったため得意先がいませんでした。そこで、<←「そのため」だと、この後に出てくる「ため」と重複する。>販売先を開拓するため他社が既に卸していた地域で販売を試みます。しかし新興店が簡単に卸し先を増やせるはずもなく、時間ばかりが過ぎていきます。業者に油を買ってもらうにはそれなりの良さがなければ買ってもらえません。鐵蔵は考えます。販売方法、油の改良、社員の教育など次々と打開策を生み出していきます。徐々に事業は軌道に乗り、会社は大きくなりました。しかし更なる試練が鐵蔵には待っていました。

私がこの本を読み惹きつけられた点は2つあります。1つは実話をもとに作られているので日本の歴史について勉強できる点です。私は高校のころ世界史を専攻していたので日本史は詳しくありませんでした<「日本史は詳しくない」ということは、主語は「日本史」で述語は「詳しくない」になる。つまり主語は日本史さんですね。なので例えば、「日本史には」がいいかな>。2つ目は国岡鐵蔵その人の生き方です。どんなに高い壁にぶつかっても諦めない心、時代の流れを読み先手先手<←区切りがないので読みにくい。「読み、先手先手」>を打つ鐵蔵に私は激動の時代を生きた武士の心を見ました。私は考えることが苦手ですぐに諦めてしまいます。なのでまずは考える材料、日本や世界の歴史を学び今の時代には何が必要なのか考え今後就く仕事に生かしていきたいです<←点がないので読みにくい>。

農業超大国アメリカの戦略―TPPで問われる「食料安保」(まなちー)

『農業超大国アメリカの戦略―TPPで問われる「食料安保」』
石井勇人 著
2013年
新潮社

本書はTPP参加によって見えてくる食の安全について書かれている。TPPでとりわけ話題になるのが関税撤廃で、その中でも議題の中心は畜産、農業分野についてである。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)とは日本が2013年に参加を表明した自由貿易に関する協定である。TPPにより日本が受ける食の影響はアメリカが多くを担っている。例えば鶏、豚、牛などの家畜の肉である。なぜ日本はこれほどまでにTPPに敏感であったのかというと、この協定により関税が撤廃されるためアメリカを中心に多くの肉が日本に輸出されるからである。アメリカ産の肉は日本人にとってどのようなイメージがあるのだろうか。多くの人がBSEという病気にかかった牛肉が頭をよぎるだろう。この病気を患った肉を人間が食べてしまうと人間も病気になる。一時期これにより、日本国内はパニックに陥った。そんな病気を持つ肉が関税撤廃により日本に大量に入ってくる。
そもそもの牛の病気の原因は一概には言えないが、1つは劣悪な飼育環境だ。インテグレーションと呼ばれる大規模飼育方法で、鶏にはじまり密閉された小屋で動く隙間もないほど敷き詰められて飼育されている。1つは餌をもともと動物たちが食べていた草などではなく、トウモロコシにしていることである。より効率よく“肉”を生産するためにアメリカではこのような方法を用いて飼育している。この実情を知りながら皆さんはこれからもアメリカ産の肉を口にすることができるであろうか。
私はこれまでアメリカ産を強調してきたが皆さんはお気づきであろうか。TPPにより日本に輸出されるのはなにも肉本体だけではない、餌となるトウモロコシも大量に輸出されているのだ。

 

古川案

環太平洋戦略的経済連携協定。この言葉は知らなくても、TPPという略称はみなさんご存じだろ

う。TPPでは、畜産、農業分野の関税撤廃に関する内容が大きな問題となっている。本書はそ

のTPP参加によって見えてくる食の安全について書かれている。

TPPとは、太平洋周辺地域の自由貿易に関する協定で、日本は2013年に参加を表明してい

る。TPPにより、私たち日本の食卓が大きく変わる可能性があるのだが、それに影響を与え

るのがアメリカである。例えば鶏、豚、牛などの家畜の肉である。なぜ日本は、これほどまでに

TPPに敏感であるのかというと、この協定により関税が撤廃されるため、アメリカ産の食肉が

日本に多く輸出されるからである。日本人は、アメリカ産の肉にどのようなイメージを抱くだろ

うか。10年ほど前に問題になった、BSEという病気にかかった牛を思い出す人も多いのでは

ないだろうか。この病気を患った牛肉を人間が食べてしまうと、人間も病気になる可能性があ

る。そんな病気を持った牛肉が、関税撤廃により日本に大量に入ってくると心配する人もい

るのではないだろうか。

牛の病気の原因は一概には言えないが、ひとつは劣悪な飼育環境だ。インテグレーションと

呼ばれる大規模飼育方法で、鶏にはじまり密閉された小屋で動く隙間もないほど敷き詰められ

て飼育されている。1つは餌をもともと動物たちが食べていた草などではなく、トウモロコシに

していることである。より効率よく“肉”を生産するために、アメリカではこのような方法を用い

て飼育している。この実情を知りながら皆さんはこれからもアメリカ産の肉を口にすることが

できるであろうか。

私はこれまでアメリカ産を強調してきたが皆さんはお気づきであろうか。TPPにより日本に輸

出されるのはなにも肉本体だけではない、餌となるトウモロコシも大量に輸出されるのだ。

(TPPで始まって、途中からの主題は牛に変わっていて読みにくい。)

(最後の段落の意味がわからない。トウモロコシに問題があるとは、それまでに書かれていな

い。)

ペンギンが空を飛んだ日 ―IC乗車券・Suicaが変えたライフスタイル (まなちー)

 

『ペンギンが空を飛んだ日』―IC乗車券・Suicaが変えたライフスタイル (まなちー)

椎橋章夫著

交通新聞社新書

2013

 私は大学生になり電車を利用し始めた。乗車券ICカードであるmanacaを定期券として使っている。改札でそのカードを取り出し、機械の上にタッチをして通過する。今では当たり前になったこの一連の動作は13年前まではなかった。本書にはIC乗車券の元祖である関東発のSuica誕生と実現までの格闘が記されている。

 Suicaが日本に姿を現したのは2001年。私はそのころ7歳で電車の定期券とは無縁の生活を送っていた。なのでそれ以前の電車事情は知らなかった。それまで電車の定期券といえば、磁気式の切符であった。改札の中に切符を入れて出口で受け取る。Suicaの登場でこれらの動作は不要になった。人々は改札に殺到することなく実にスムーズに出ていく。私が磁気式切符を使うのは新幹線に乗る時だ。改札に切符を入れ、出口でまた切符を手に取り鞄にしまう。実にわずらわしい。ICカードはそのわずらわしさを一気に解消させたのだ。たまにしか乗らない新幹線に乗る時でさえわずらわしいと思うのだから毎日通勤・通学していた人々は実にストレスフルであったであろう。

 簡単にも思えるこの乗車券の改良は様々な困難を乗り越えて今に至っている。改札を通り過ぎるスピード、タッチアンドゴー、無線のやり取り、予算の問題、利用者のニーズ

など様々な壁を乗り越えて今利用者は実に快適に駅の改札を抜けることができている。乗車券に限ったことではない。自動販売機やコンビニ、今ではレストランでも交通系ICを利用できる。つまり、乗車券としての機能だけでなくクレジットカード機能も搭載されたマルチカードなのだ。

 ところで本書のタイトル『ペンギンは空を飛ぶ』というタイトルに興味をそそられたのは私だけであろうか。私と同じように興味を持ったならぜひ本書を読んでその謎を解き明かしてほしい。

 

古川案

『ペンギンが空を飛んだ日』―IC乗車券・Suicaが変えたライフスタイル (まなちー)

椎橋章夫著
交通新聞社新書 2013年

私は大学生になり電車を利用し始めた。乗車券ICカードであるmanacaを定期券として使っている。改札でそのカードを取り出し、機械の上にタッチをして通過する。今では当たり前になったこの一連の動作は13年前まではなかった。本書にはIC乗車券の元祖である関東発のSuica誕生と実現までの格闘が記されている。
Suicaが日本に姿を現したのは2001年。私はそのころ7歳で電車の定期券とは無縁の生活を送っていた。なのでその当時とそれ以前の電車事情は知らなかった。それまで電車の定期券といえば、磁気式の切符であった。改札の中に切符を入れて出口で受け取る。私の定期はICだが、新幹線を利用する時は磁気式切符を使う。たまにしか乗らない新幹線に乗る時でさえわずらわしいと思うのだから毎日通勤・通学する人々は実にストレスフルであったであろう。Suicaの登場でこれらの動作は不要になった。人々は改札で混雑することなく実にスムーズに出ていく。
簡単にも思えるこの乗車券の改良は様々な困難を乗り越えて今に至っている。改札を通り過ぎるスピード、タッチアンドゴー、無線のやり取り、予算の問題、利用者のニーズなど様々な壁を乗り越えて今利用者は実に快適に駅の改札を抜けることができている。乗車券に限ったことではない。自動販売機やコンビニ、今ではレストランでも交通系ICを利用できる。つまり、乗車券としての機能だけでなくクレジットカード機能も搭載されたマルチカードなのだ。
ところで本書のタイトル『ペンギンは空を飛ぶ』というタイトルに興味をそそられたのは私だけであろうか。私と同じように興味を持ったならぜひ本書を読んでその謎を解き明かしてほしい。

 

普通の家族が一番怖い(まなちー)

『普通の家族が一番怖い』

岩村暢子 著

新潮社 2007

 近年の日本の食卓は壊滅状態にあると筆者は危惧している。「破滅する日本の食卓」が本書のサブタイトルだ。主に正月とクリスマスにおける家庭の食卓について調査をし、筆者が分析をするという内容になっている。さらにはアンケート調査(1999年~2000年の第1次調査、2004年~2005年の第2次調査)を実施してその内容を本書に掲載している。

 私は正月の日本の家庭に興味を持ったので主にそれについて触れていきたい。まず私は「なんでお母さんはおせち作らないの?」と聞いてみたところ母からこんな答えが返ってきた。「うちはおばあちゃんの家に行くから自分の家にいる時間ないじゃん。」と。このように祖父母の家に行っておばあちゃんの作ったおせちを食べるから母はおせちを作らないと言うのである。本書にも同じような理由でおせちを作らない主婦が増えてきている。しかし、祖父母がいるにも関わらずおせちを食べずに外食をするという記述も中にはみられる。そのことを母に聞いてみたところ「まあ今では24時間開いてるコンビニとか元旦から営業してるごはん屋さんがあるから家では作らないかもね。」と言ったのだ。さらに「おせちの起源は昔正月三が日にはごはん屋さんやありとあらゆるお店が開いてなかったから日持ちの良いおせち料理を作ってたんだよ。」と教えてくれた。この答えには確かに!と思った。

つまりおせちとは、昔の日本の社会の成り立ちから出来上がった文化なのだと私は気づいたのである。著者はこのような日本社会の変遷を考慮したうえでアンケートの内容を把握していたのであろうか。確かにおせちは大切な日本の文化である。しかし必ずしも現代の主婦たちだけが文化を乱しているとは言えないのではないかと私は思う。

 幸いにも現代の主婦たちはおせちという文化が日本にあることを知っている。その子供たちも知っている。さらにはおせちという文化を子供たちに伝えていかなければいけないという気持ちも主婦たちにはあるようだ。本当の意味での日本の食卓の危機とはおせちという文化を人々が忘れたときではないかと私は思う。

古川案

 本書のサブタイトルは「破滅する日本の食卓」である。筆者はアンケート調査により、近年の日本の食卓は壊滅状態にあると主張している。

私の家はおせち料理を作らない。母親が言うには、祖父母の家に行って、そこでおせち料理を食べるから作らないらしい。本書のアンケート結果でも、同様の理由が得られている。もちろん祖父母の家でもおせち料理を作らない家庭もある。私の母は、元旦から営業している飲食店が増えたからだと分析する。昔は正月三が日に、ほとんどのお店が開いていなかったから、日持ちの良いおせち料理を作っていたらしい。確かにその理由であれば、現在はおせち料理の必要はなさそうだ。

幸いにも現代の主婦たちは“おせち”という文化が日本にあることを知っている。その子供たちも知っている。さらにはおせちという文化を子供たちに伝えていかなければいけないという気持ちも主婦たちにはあるようだ。本当の意味での日本の食卓の危機とはおせちという文化を人々が忘れたときではないかと私は思う。

「感染遊戯」(まなちー)

「感染遊戯」

誉田哲也 著

光文社 2011

 皆さんは20121月から放送された連続テレビドラマ「ストロベリーナイト」を知っているだろうか。「感染遊戯」はこのテレビドラマで放送された小説である。私はドラマがきっかけでこの本を手に取った。

 この本はミステリー小説で姫川玲子シリーズの一つである。興味のある人なら知っているだろう。私がこの本を読んでまず思ったのは、難しいということ。私にとって初めてとなる刑事ミステリー、一度ドラマで見たことがあれば本の内容が頭に入りやすいと思って臨んだがかなり複雑だった。しかし、ドラマを見ていたことで助かったこともあった。竹内結子演じる姫川玲子、武田鉄矢演じるガンテツははまり役で文章を読んでいると彼らの演じている姿が浮かんでくる。私はこの本を読んでいてドラマで演じていた俳優陣のすごさを知った。

この本には主人公が3人いる。それぞれ全く別の事件であるかのように書かれているが後半の章でその3つの事件が1つに繋がる。3つの事件は全て官僚を狙った犯行だ。犯人はそれぞれ違う人物だが、黒幕は別にいた。犯人は矢部眞人。彼はunmask your laughing neighbors, 通称アンマスクというホームページをネット上に作成した。これには日本の官僚たちの生年月日にはじまり学歴、省内でのポスト、居住地の遍歴、さらには顔写真までも載っている。これを手がかりとして官僚たちに恨みを持ったものに殺させていたのだ。

 今現実に起きないとは限らないリアリティーのある話に私は心を奪われた。

↓古川案

 この本は姫川玲子シリーズの一つである。これでピンと来る人はミステリーファンだろう。もしくは、テレビドラマ好きかもしれない。2012年に放送された連続テレビドラマ「ストロベリーナイト」の原作でもある。私がこの本を手に取ったきっかけはテレビドラマだった。

 刑事ミステリーを読むのは初挑戦だった。ドラマで予習していたので、容易に理解できると考えていたのは甘かった。これがなかなか複雑で、理解に苦労した。しかし予習は無駄ではない。竹内結子演じる姫川玲子と武田鉄矢演じるガンテツは、とんでもないはまり役だということがわかった。文章を読むと、彼女たちの演技が脳裏に浮かぶのだ。つまり本を読むことで、同時に俳優陣のすごさを知った。

 主人公3人は、全く別の事件に関与している。しかしそれらが1つにつながるのだ。3つの事件は全て官僚を狙った犯行だ。3つの事件の犯人はそれぞれ異なる。3人の犯人は、1人の黒幕、矢部眞人に操られていた。彼はunmask your laughing neighbors, 通称アンマスクというホームページをネット上に作成した。これには日本の官僚たちの生年月日にはじまり学歴、省内でのポスト、居住地の遍歴、さらには顔写真までも載っている。この情報をもとに、被害者となった官僚たちに恨みを持ったものに殺させていたのだ。つまり、自らが手を下さなくとも犯行を実行する巧妙な手段だった。現実に起きないとは限らないリアリティーのある話に私は心を奪われた。

モンスター(まなちー)

「モンスター」
百田尚樹 著
幻冬舎文庫 H.25

主人公は田淵和子。島で一番のブサイクだった。小さいころからのブルドッグのようなブサイクな顔のせいでよくいじめられていた。そんな彼女でもクラスのある子に恋をした。その彼の名はエイスケ。和子の学校に転校してきたのだ。彼女はエイスケのことが好きで好きでたまらなかった。しかしエイスケはイケメン、和子は島一番のブサイク。釣り合うはずもない。そもそもそんなブサイクな和子にエイスケは振り向くはずもないと思った。

そんな和子は驚きの行動をとる。クラスの何人かとカラオケに行ったとき、彼女はエイスケのグラスにメチルアルコールという薬品を混ぜたのだ。このメチルアルコールを摂取すると失明するとの情報を得た和子は薬局でいとも簡単に入手し、エイスケに飲ませた。なぜこんなことをしたのか。あまりにブサイクな彼女は好きな男の子の目が見えなくなれば彼も彼女を好きになってくれると思ったのだ。すぐに彼女は警察に通報され、起訴猶予にはなったものの以後町では「モンスター」と呼ばれるようになった。

和子の家族も誰一人彼女のことをかばうこともなくときは過ぎ、高校卒業後彼女は町を一人で出て東京へ行き、短大に入った。しかしそこでも彼女のブサイクは際立ち、からかわれることもあった。アルバイトを試みるも、面接ですべて落とされた。そんな学校と自宅だけの往復の日々は続いた。

ある日ふと雑誌を読んでいると美容整形のページがあった。彼女はそれに釘づけになった。なぜなら写真の女が今の和子とそっくりだからだ。隣のページを見るとそこには美しい別人のような顔があった。和子は決心した。美容整形をしようと…。

ここから先の話はみなさんに読んでほしい。その後和子はどのような変貌を遂げるのか。エイスケとはその後進展はあったのか。この後の展開には男と女の過激な描写もあるが、私はストーリーにどんどん引き込まれてしまった。

このストーリーの作者である百田先生は、今大ヒット中の映画「永遠の0」の作者でもある。実を言うと私は大学生になるまで本など読んだことは一度もなかった。そんな私が初めて手に取ったのが「永遠の0」だ。それ以来先生の世界観にのめりこんでしまって百田先生の本を読破しようと思っている。

↓古川案

この島一番のブサイクは和子だった。ブルドッグ顔のせいで幼少からよくいじめられていた。そんな彼女の恋の相手は転校生のエイスケ。彼女はエイスケのことが好きで好きでたまらなかった。イケメンのエイスケと島一番ブサイクの和子。釣り合うはずもない。もちろん和子はエイスケが振り向いてくれるとは思っていなかった。

和子が驚愕の行動に出たのは、クラスメンバーとのカラオケの時だった。メチルアルコールを摂取すると失明する。そんな情報を得た和子は、薬局でいとも簡単にそれを入手し、エイスケのグラスに混ぜた。彼の目を奪えば、ブサイクでも好きになってくれると思ったのだ。彼女はすぐに警察に通報された。起訴猶予にはなったが、島では「モンスター」と呼ばれるようになった。

和子をかばう者はいなくなり、高校卒業後は島を出て、東京の短大に入った。もちろんそこでも彼女のブサイクは際立ち、からかわれることもあった。アルバイトでさえも面接で落とされた。学校と自宅の往復の日々が続いた。

ある日ふと雑誌を読んでいると美容整形のページがあった。彼女は釘づけになった。なぜなら写真の女が和子とそっくりだったからだ。そして隣のページには、まったく別人の美しい顔があった。和子は決心した。美容整形をしようと…。

ここから先の話はみなさんに読んでほしい。その後和子はどのような変貌を遂げるのか。エイスケとはその後進展はあったのか。この後の展開には男と女の過激な描写もあるが、私はストーリーにどんどん引き込まれてしまった。

このストーリーの作者である百田先生は、今大ヒット中の映画「永遠の0」の作者でもある。実を言うと私は大学生になるまで本など読んだことは一度もなかった。そんな私が初めて手に取ったのが「永遠の0」だ。それ以来先生の世界観にのめりこんでしまって百田先生の本を読破しようと思っている。