きみを守るためにぼくは夢をみる 白倉由美・講談社・2003
主人公の朔は小学4年生の男の子。朔は自分の誕生日に彼女の砂緒ちゃんと初デートの約束をしていた。しかし、その日に限って朔はなかなか目覚めることができなかった。「もっとねむっていようよ」という声が聞こえるのだ。その声はデートの時にも聞こえてくる。朔は、その声とともに襲ってくる眠気を必死にこらえながら無事デートを終えた。しかし、砂緒ちゃんと別れた後、朔は睡魔に負けて公園で意識を失ってしまう。
しばらくして朔は起き、家に帰ったが、家の様子がおかしい。お母さんは歳をとっており、朔より小さかった弟は朔より大きくなっている。そう、実は朔は数分寝ていたのではなく、7年間も寝ていたのだ。そして家に帰った朔は、7年前と姿・服装が全く変わらないので近所の人に化け物扱いされる。だが、そんな中でも朔の味方になってくれる人がいた。家族、医者のエリクソン先生、そして恋人の砂緒ちゃんだ。砂緒ちゃんは7年間ずっと朔のことを思い続けていたのだ。それは初デートの時に朔が砂緒ちゃんにした約束が元だった。「きみを守るためにぼくは夢をみる」。大人になって砂緒ちゃんを守る夢をみる、そう言った朔は子どものままで、大人になりたくないと言っていた砂緒ちゃんは先に大人になった。
小学生や中学生に特有の「大人になりたくない」という思い。しかしその気持ちとは裏腹に体は大きくなっていき、否が応でも大人になるということを自覚せざるをえない。この本はそんな「大人になりたくない」という子や「早く大人になりたいのになれない」といった子の心の葛藤を朔や砂緒ちゃんを通して描いている。朔と砂緒ちゃんがどうやってその心の距離を縮めていき、そして乗り越えていくのか、読んでいる人を惹き付ける内容のものとなっている。
古川案
(全体的には読みやすく内容も分かりやすい。しかし、最後のまとめは内容が薄くてもったいない。)
主人公の朔 (さく?)は小学4年生の男の子。朔は自分の誕生日に彼女の砂緒ちゃんと初デートの約束をしていた。しかし、その日に限って朔はなかなか目覚めることができなかった。「もっとねむっていようよ」という声が聞こえるのだ。その声はデートの時にも聞こえてくる。朔は、その声とともに襲ってくる眠気を必死にこらえながら無事デートを終えた。しかし、砂緒ちゃんと別れた後、朔は睡魔に負けて公園で意識を失ってしまう。
しばらくして朔は起き、家に帰ったが、家の様子がおかしい。お母さんは歳をとっており、朔より小さかった弟は朔より大きくなっている。そう、実は朔は数分寝ていたのではなく、7年間も寝ていたのだ。そして家に帰った朔は、7年前と姿・服装が全く変わらないので近所の人に化け物扱いされる。だが、そんな中でも朔の味方になってくれる人がいた。家族、医者のエリクソン先生、そして恋人の砂緒ちゃんだ。砂緒ちゃんは7年間ずっと朔のことを思い続けていたのだ。それは初デートの時に朔が砂緒ちゃんにした約束が元だった。「きみを守るためにぼくは夢をみる」。大人になって砂緒ちゃんを守る夢をみる、そう言った朔は子どものままで、大人になりたくないと言っていた砂緒ちゃんは先に大人になった。 (大人になって守る夢を見る、っていうのは意味(真意)がいまいちわからない)
小学生や中学生に特有の「大人になりたくない」という思い。しかしその気持ちとは裏腹に体は大きくなっていき、否が応でも大人になるということを自覚せざるをえない。この本はそんな「大人になりたくない」という子や「早く大人になりたいのになれない」といった子の心の葛藤を朔や砂緒ちゃんを通して描いている。朔と砂緒ちゃんがどうやってその心の距離を縮めていき、そして乗り越えていくのか、読んでいる人を惹き付ける内容のものとなっている。